『日本ヒューマンケア・ネットワーク学会への名称変更』

(旧・日本リハビリテーションネットワーク研究会)

     理事長 陶山哲夫

  東京保健医療専門職大学 学長

平成14年日本医大医療管理学教授の木村哲彦先生を中心にして、太田久彦先生と陶山の3人で以下のような設立趣意書にて、日本リハビリテーションネットワーク研究会を設立しました。
「リハビリテーション医学は、様々な原因により心身に障害を負った人々が自立した社会を送るために貢献している。時代の変遷と共にリハビリテーションも変化しつつあるが、障害者や高齢者が自立した社会生活を送るための支援を提供することは、リハビリテーションの普遍的な理念である。21世紀に入り、社会の変化につれて、障害者・高齢者を取り巻く医療環境も大きく変化し、病院の機能分化と多様性が進行している。このような時代にあって21世紀を生きる障害者・高齢者に明るい展望をもたらし、より自立した状態で社会復帰・社会参加を可能にするためには、リハビリテーションに携わる多くの人々の英知が結集されなければならない。
我々は、リハビリテーションを実践している施設におけるチームワークと施設間の連携および関連した問題を研究し、その望ましい姿を求めることを通して、リハビリテーションの充実を図りたいと願う。単に医療に留まらず、教育的、職業的、社会的な面のリハビリテーションの研究を視野に入れ、障害者・高齢者の社会復帰と社会参加を促進し、引いてはわが国の国民福祉の向上を図ることを目的に本研究会を立ち上げる」
以上の趣旨で本研究会を継続しておりましたが、平成14年から事務局長をされていた日本医大の太田久彦先生から、平成18年国際医療福祉大学三田病院・リハ科の草野修輔先生に引き継がれ、平成25年埼玉医大総合医療センター・リハ科の山本満先生に変更され現在に至っております。
この間、本邦では回復期病棟の導入や在宅ケア・リハビリの重要性が増し、さらに地域包括ケアが導入されるに従い、ケアマネージャーや社会福祉士、介護福祉士など、いわゆる多職種連携の強化が唱えられ、その重要性が増してきております。
本会の基本理念にある共生社会とダイバーシテイーの社会を実現するには、社会生活を支える関係者が一堂に集まり語り合い、問題解決に当たる必要があります。
以上の理由にて、平成30年度から『日本ヒューマンケア・ネットワーク学会』へ名称変更することを理事会、総会に提案し承認されました。
今後とも会員の皆様のご協力を得て、学会の益々の発展を願っております。